「あしらせ」とは視覚障害者の移動を支援する目的で開発されている製品です。
目的地を指定して徒歩ナビゲーションを開始すると、ターン・バイ・ターン、曲がり角や進むべき方向をバイブレーションで教えてくれます。
この製品の特徴は、靴に取り付けること。
あしらせのプレスリリースによると、大阪・関西万博の会場ではNaviLensとの連携を体験できるようにしているとのこと。
どんな取り組みがなされているのか興味がありました。
私は「あしらせ」デバイスを持っていないので、ちょうど実施されていたレンタルキャンペーンに申し込んでみました。
レンタル期間は2週間。その間のサブスクリプションプランは無料で利用できます。
5月11日が申し込みの締め切り日になっているので、ぎりぎりのタイミングで申し込むことができました。
4月の数日間、会場ではあしらせスタッフが体験会をやっていたので、ちょこっと説明だけ聞いてなんとなくコラボの内容をイメージしていました。
しかし、実際に本日体験してみてその時のイメージ以上におもしろいアイデアだなと感じました。
あしらせアプリ上にナビレンスボタンを表示できるのですが、これって単にNaviLensアプリを起動するだけなんちゃうのんと思っていたのですが…
ボタンをタップすると、アプリの起動だけでなく、NaviLensコードが設置されている場所を選ぶことができるようになっています。
現時点では大阪・関西万博と新宿ハルク(実証実験中)の二つだけ。
場所を選ぶと、それぞれのエリアにあるNaviLensコードの設置場所がリスト表示されます。
その設置場所を目的地に設定すれば、あしらせナビを体験できるわけですね。
なるほどぉ、NaviLensコードの設置場所は地図データには登録されていないだろうから、あしらせアプリで簡単に目的地登録できるのは便利です。
その場所に到着してNaviLensアプリをさっと起動すれば、コードまでの距離と方向、そこに記録されている情報を楽々キャッチ!
実はそれよりも便利だと感じたことがありました。
たとえば西ゲートからスペイン館に向かってあしらせナビさせているとき、ルートの途中にNaviLensコードの設置された案内板があると、その存在をお知らせしてくれたのでした。
立ち止まってコードに記録されている情報を確認したい、そんな使い方が気楽ににできるわけです。
情報を伝えるだけなら音声を再生させしまえばよいかもしれません。
その場所に立ち止まり、案内板の方向にカメラを向けて確認する。この動作はそこに書かれた文字を目で読むのと同じような感覚を体感させてくれます。そこには高さや距離感も含まれているので、三次元の空間の中にいる自分を認識させてくれます。これがNaviLensのおもしろい点だと思っています。
このコラボ、期間限定なのが残念。
常時利用できるエリアが広がっていってほしいものです。