視覚障害者が避難所暮らしをすることになった場合、多くの不自由が待ち受けているのは間違いありません。真っ先に思い浮かぶのは、不慣れな建
物内では一人でうろうろ歩くことは難しいだろうということです。周りに人がいたとしても、避難者は自分たちのことで頭がいっぱいで、他人を手
助けする心のゆとりはないかもしれません。
しかし、見えなくてもなんとか独力で行動したい、少なくともトイレには好きなときに出かけたいもの。
NaviLensコードはそんな状況で活用できるのではないかと思っています。
2024年11月24日(日)にNEXT VISION規格の視覚障害者向け避難所体験セミナーに参加してきました。
神戸アイセンター2階にあるビジョンパークを避難所に見立てて実施されました。
11月24日 視覚障害者のための避難所体験セミナー(有料)<br>ご案内 | 公益社団法人 NEXT VISION
体験内容
1.アルファ米を水で作る体験
2.ナビレンスによる位置把握
3.読み上げアプリによる情報収集
4.給水を受けて運ぶ体験
5.非常用簡易トイレの設置・模擬利用体験
6.手回し充電体験
7.自分の居住地の危険度を知る
8.アイコサポート体験
9.ナビレンス・パーソナルタグ体験
内容を見てわかるように、スマートフォンを利用する場面が多いです。
そして、自分の居場所、給水所、トイレ、食料の配布場所はNaviLensコードでランドマークされていました。
元々ビジョンパークには自動販売機や出口などにNaviLensコードが設置されているのですが、それに避難所用のコードが加わって多くのコードを発
見することになりました。iPhoneの背面カメラをかざせば簡単にコードは発見できるのですが、たくさんの中から必要なものを見つけるのにはやや
時間がかかりました。
実際に避難所では必要最低限のコードしか設置されないでしょうから、目的のコードを発見するのはたやすいだろうと思います。とりあえず移動に
対するストレスは減ることでしょう。
視覚障害は情報障害とも表現されますが、情報とは文字や色だけでなく、自分がどこにいるのかといった位置情報もその中に含まれます。
理想としては、
・NaviLensコードはすべての指定避難所に設置しておいてほしい
・指定避難所での常時設置が難しいのであれば常備しておいてほしい
そんな風に考えています。
しかし、それを待ちわびているうちに大きな災害が起きてしまうかもしれません。
個人的には緊急時用の持ち出しリュックの中にNaviLensコードを入れて備えておくことにしました。
邪魔にはならないのでお勧めですよ。
A4サイズでフォト用紙に印刷したパー ソナルコードとパブリックコード。
あっ、セロハンテープもお忘れなく。
記事、ありがとうございます!
もしかしたら、記事中のリンクがエラーになってしまっているかもしれないので、以下にもネクストビジョンさんの記事リンクを貼り付けます。
https://nextvision.or.jp/11%e6%9c%8824%e6%97%a5%e3%80%80%e8%a6%96%e8%a6%9a%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e8%80%85%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e9%81%bf%e9%9b%a3%e6%89%80%e4%bd%93%e9%a8%93%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/